なんとなく乗り気ではないのですが、ITストラテジストの参考書を読み始めました。
今回、ITストラテジストを受験するとなると初挑戦なのですが、2年前に参考書だけ買ってたので、それを使って勉強を始めようかと思います。
買ったのはこれです。
対策標語というのが書かれてて、トップダウン、すなわちITストラテジストの見識で解答する際の勘所が詰まってます。
PJやチームの活動を改善するためのヒントもたくさんありそうなので、今回、試験対策を兼ねてストラテジックな考え方を勉強してみます。
自分の備忘を兼ねて、このブログに色々書いていこうと思います。
通常戦略
『得意分野があれば標準化せよ』
仕事の標準化ですね。個別化している部分を標準化に寄せるということかと。これは仕事をしていると、普通に改善活動などで行うことかと思います。
オーソドックスですが、定番の思考とのことです。
実務だと個別化している部分にある意味誇りを持っている方もいるので、実はこれなかなか難しいですね。ITストラテジストだけでは、実は難しいことかと・・・
『マーケティング分析により市場戦略を立てろ』
顧客や市場の分析をするということです。
ITシステムで特に外部販売をする場合に必要ですね。
ニッチ戦略、差別化戦略、コストリーダーシップ戦略、競争戦略(先発、後発)などの用語も大事です。
『コアコンピタンスで有利に持ち込め』
経営方針との整合などが勘所ですね。
企業の得意分野をSWOT分析などで見極めて進める
『重複・分散したものがあったら、集中化せよ』
経営資源の集中という観点での戦略です。
拠点がたくさんあり、やっていることが類似しているなどがメインの考え方です。当たり前と言えば当たり前ですが、、
実務だと、余剰人員に波及するので、なかなか難しいですね。
『ナレッジマネジメント、情報の共有化を推進せよ』
キーワードは熟練者ですね。
後身が育ちにくい状況などがあれば、これが解決策ということもあるとのこと。
メンバが仕事をマニュアル化、システム化せず進めている場合などは、まさにこれが該当しますね。
目まぐるしく状況が変わる今は、熟練者が経営視点で優れた要員ではない という状況があり、後身の育成を阻んでいるような実態があるかもとは思います。とはいえ、仕事をマニュアルなどで見える化するのは大事ですね、、意味のない仕事もあぶり出されますし・・・
『SWOT分析、重要成功要因分析、事業環境分析をしてから事業を始めろ』
この試験の専属領域とのこと。
このあたり、因果関係図やマトリクスなどで試験では出題される。
難しい言葉なので用語の意味を押さえておくことが大事。
『差別化で勝ち抜け』
競争が激しいような状況においては、真正面から戦うとダメということ。
何か、違う側面で、自分が勝てることで差別化する。あとは他社が実現できていないことや、全く新しい取り組みなど、 色々ある。
情報やデータに関する戦略・戦術
『情報の精度を向上させろ』
あやふやなデータで判断をするなということ。
戦略を考える上で、作業基準や根拠がしっかりしていないと、当然、間違うといことですね。
これよく偉い人の報告で言われますね。大体根拠が整理されていない、調査が甘いとういことが原因です。
『固定値・設定値は見直せ!最適化せよ』
過去の初期値や固定値をそのままで、理由もなくそうしていると、非効率かもしれないということですね。
その後見直ししていない などの記述があるときは要注意。
下手に触るとトラブル発生!ということもあるので、微妙ですね。ブラックボックス化したシステムではちょっと見直しは考えた方が ということもあるように思います。
『最適のタイミングを選択せよ』
データから色々考えて見極めるということ。
データから最新、最確のものを選択するという能力を含めて大事とのこと。
『コード・データの体系や運用を見直せ』
体系がバラバラな状態では、色々連携とかやるにしても上手くいかないということ。
なので、標準化・統一化ですね。
いうのは簡単だが、やるのは難しいという典型ですね。統一化している間に別の体系が生まれたり、全てのシステムを横串で知っている必要があったり・・・
『情報の主導権を握り、戦略的に活用せよ』
当たり前のことですが、情報の価値を大きく認め、
積極的に蓄積・所有して、将来の戦略にいかすということ。
現場の業務プロセス・手順を効率化せよ
プロセスといっても、全社レベルから日々の細かい業務を幅広い。
陳腐化している、などもキーワードとして大事。なんとなく続けていることなども気になる。
『システム間、業務プロセス間連携を改善せよ』
会社間、部門間、担当間、あとシステムと人間など、業務プロセスの連携はあちこちにあります。
重複している、タイムラグがある、精度が落ちている、、などなど、連携することによるデメリットがいっぱいあるので、それを少なくする。
大企業のつぎはぎシステムが一番問題が大きいところですね。あちこちのシステムに同じようなことを登録、しかも少しづつ内容が違ったりでコピペもできないなど、極めつけは人が介在して、データ不一致発生 → 不一致解消するシステムを新たに作る などなど、何がシステムでしたいのかわからないようなシステムに過去遭遇しました。
『段取りを見直せ』
システムや人に言えることですね。
準備をしていないと、何事もうまくいきません。根回しなども含め。
不十分なまま、色々始めると、混乱を招くように思います。
インシデントだと時系列で記録する、会議とかだと必ず議事メモを取る、こういったことが実務だと大事です。なぜなら、その後に仕事を分析する、上役に報告するために必要な段取りだからです、、これが出来ない人がベテランでも意外と多いように思います
『人事異動には注意せよ』
各種システムが人事異動に追従しているか?
がポイントです。そうでないと、あちこちのデータが不整合になる。在籍数や各部門の要員DBなど・・・
『熟練者が登場したら参考にせよ』
属人化の困りごとというよりは、熟練者の知見を活かすということ。
彼らのノウハウを戦略やソリューションに取り組むことである。
そのノウハウが今も通用するなら という条件付きですね・・・
『作業や資源の簡素化、まとめ処理、重複の排除で生産性を上げろ』
無駄な作業を辞める。
まとめ処理の話ですが、教育という名で、自分が一人でやれば一番効率的な雑用を他の人(忙しい有望な新人に)に押し付ける人なんかもいますねー
現場を支援する戦略
『IT技術を駆使せよ』
ITを使う際に、機能要件をよく調べ、そして経営者や担当者の視点に立って考える。これが大事。
ただ、IT技術はハードもソフトも日々進歩しているので、それらの特徴を知り、適切に適用するスキルが必要ですね。
使えない中高年と呼ばれる人たちは、このあたりの取り組みが弱いのでは、、と個人的には思います。
疲れたので、今回はここまで、、
コメント