平成31年度情報処理安全確保支援士試験の合格発表を受けて思ったこと

本日は平成31年度情報処理技術者・情報処理安全確保支援士試験の合格発表でした。

管理人は受験していませんが、当ブログのアクセス数が急増していたため気づきました。

情報処理安全確保支援士試験は問題が簡単だったという前評判をネットで見てたので、合格率が少し気になっていましたが、結果18.9%と過去最高となっていました。

2020年のオリンピックまでに3万人という目標もあることから合格者、さらには登録者を増やしたい国の意向を忖度したのではと勘ぐってしまいます。

有資格者としては少し複雑な気分ですが、セキュリティを知っている人が増えるのは良いことかなと考えます。

最近あまり情報処理安全確保支援士について記事を書いていなかったので、今回は合格発表と同時に公開された統計情報を見た結果、個人的に思ったことを書いてみます。

一番気になったことは勤務先別の統計です。

社会人の合格率は18.4%、学生の合格率は31.9%でした。

なんと、学生の合格率が2倍弱となっています。

試験問題が簡単だったということを差し引いても、有資格者としては驚きました。

なぜなら、情報処理安全確保支援士の対象者像は次のとおりとされているからです。

1.対象者像
サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し,また,サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い,その結果に基づき必要な指導・助言を行う者

2.業務と役割
セキュリティ機能の企画・要件定義・開発・運用・保守を推進又は支援する業務、若しくはセキュアな情報システム基盤を整備する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

この定義を見て、会社の経営者は情報処理安全確保支援士にセキュリティ案件をお願いしようと考えるはずです。

しかし、実態は社会人経験(もちろん企業での情報処理業務も含む)がない学生の方が合格率が高いのです。

この事実を知ったとき、経営者に情報処理安全確保支援なら間違いないと考えてもらえるのでしょうか?!

学生の受験者は全体の3%ほどであることから、この数字だけで云々いうのはどうかという意見があると思いますが・・・

ただ、学生でこの試験を受験するという心意気がある受験者は、社会人以上に努力して勉強しているといえます。

そういった意味で、学生で合格された人は頑張ったんだと思うし、セキュリティに素養のある若い人が増えるのは良いことだと考えます。

また、試験の特性として、問題がセキュリティ技術に特化しており、ある程度は暗記することにより解ける、

そして、他の高度区分のように、論文形式ではないため実務経験の有無による差異が出にくい面があります。

しかし、情報処理安全確保支援士という制度を維持し発展させていくのであれば対象者像との乖離はちょっと考えた方がよいと思います。

ちなみに、小・中学校の生徒が2人受験し1人合格しているようです。統計はあくまで自己申告なので真偽は不明ですが、小・中学校に関しては合格率が50%です。。

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