PMBOK第6版のセミナーを受講して~アジャイル型環境への適応について考えたこと~

先日、プロジェクトマネジメントのガイドブックであるPMBOK第6版のセミナーを受講しました。

セミナーは2時間ということもあり、変更点の説明が主でした。

ルールと技法の取り扱いや、プロジェクトの実施環境、プロジェクトマネージャの役割および知識エリアの追加など、多くの変更点があるようです。

時代の流れに伴い、プロジェクトマネジメントの「やりかた」も進化するとのこと。

とはいえ、関連書籍の販売や資格制度の維持するため、定期的に改版しているという事情があるような気がしますが・・

個人的には、プロジェクトマネジメントの「やりかた」の原理原則は不変と考えているため、細かい技法や用語にはあまり興味がありません。

今回の改版では、アジャイル型環境への適応についてかなりのページを割いているようです。

この件については以前、請負契約が主である日本のシステム開発において、アジャイル開発の普及は困難であるという記事を書きました。
最近流行りのアジャイル開発について考えたこと | ITエンジニアのブログ

今回のセミナーを受講して、その思いがより強くなりました。

なぜなら、欧米ではタイムアンドマテリアル契約や実費償還契約(≒準委任契約)が主流であるからです。発注者が予算とスコープをコントロールしている場合において、要件を柔軟に変更できます。

一方、日本では固定価格契約(≒請負契約)が主流です。発注者は固定価格にて予算内で、受注者は確定要件にて受注額内で開発することが前提となります。この場合、要件の変更はリスクとなります。

開発手法として、アジャイル開発はスピードが速く、低コストかつ高品質というメリットがありますが、予算や契約についても考えないとダメだと考えます。

そもそも、PMBOKは日本のシステム開発における実務慣行をあまり反映していないという面がありましたが、PMBOK第6版ではアジャイル型環境への適応にシフトした結果、さらにその傾向が強くなった感じがします。

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