情報処理推進機構のホームページに、情報処理安全確保支援士の4月1月付け登録人数のプレス発表が掲載されています。
プレス発表 4月1日付け「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」は2,206名、登録人数は9,181名に:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
制度開始以降、昨年の4月1日は約4千人、10月1日は約3千人、そして今回4月1日は約2千人と累計で約9千人となったようです。
しかしながら、各回の登録者は減り続けています。
内訳を見ると、旧試験である情報セキュリティスペシャリストやテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)の合格者で全体の6割を占めています。
これは、次回10月1日が登録の期限ということによる駆け込み登録だといえます。
一方、情報処理安全確保支援士試験の合格者は全体の3割です。登録に期限がないため必要になったタイミングでよいと考えている方が大半のような気がします。
登録制度が本格運用して1年になりますが、高い費用をかけた登録者の扱いがいまいちです。
例えば、企業が登録者を活用できるように推進するとしていますが、登録者の情報はPDFファイルのみでの提供であり使い勝手が良いとはいえません。
類似制度の情報セキュリティプレゼンターは、登録者のデータベースを地域、資格、会社などで検索できます。
さらには、各種セキュリティ関連の制度において、登録者と試験合格者の扱いに明確な違いがないなどです。
名称独占の士業というメリットを積極的に利用できる方以外は、様子見になるのは仕方ないと思います。
ITエンジニアの会社員が情報処理安全確保支援士として登録するメリットを考えてみた | ITエンジニアのブログ
私は情報処理安全確保支援士試験の合格者ですが、現時点で登録してもメリットを得られる状況ではないため登録しておりません。
登録をしていないくても、会社へ取得した資格として申請したり、ブログのプロフィールに書いたりできるなど、試験の合格者としてのメリットは十分にあると思います。
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