30代からの転職で情報処理技術者試験が役に立つと考える理由について

IT雑記
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インターネット上の記事や掲示版で、30代からの転職では情報処理技術者試験を取得しても意味がないという意見をよく見ます。

具体的には「実務経験がないと意味がない」「資格と仕事の能力は関係ない」などです。

しかし、私は30代からの転職を考えるなら、情報処理技術者試験を取得すべきだと思います。

その理由は次の3つです。

  • コミュニケーション能力が身に付く
  • 論理的な思考力を証明できる
  • 国が認める高度な知識を証明できる

それぞれの理由を説明します。

コミュニケーション能力が身に付く

新卒の場合はポテンシャル採用であるため、基礎学力をペーパー試験で確認することが多いといえます。しかし、30代からの転職では、即戦力を求められます。このため、面接で自分の実務経験を伝えるコミュニケーション能力が必要です。

長い間、同じ会社で仕事をしていると、その会社でしか通じないコミュニケーション能力となります。なぜなら、上司や部下とのコミュニケーションでは、前提や状況をいちいち説明する必要がないことや、社内でしか通じない言葉でも問題がないためです。

一方、転職の面接では、社内と同じようなコミュニケーションは通用しません。自分の実務経験を面接官にアピールするとき、第3者に伝わるように話をしなければなりません。しかし、これは意識するだけでは難しく、実践しなければ身に付けることが困難です。

情報処理技術者試験を受験することで、第3者に伝わるコミュニケーション能力を身に付けることができます。例えば、記述問題では出題者の意図を理解して簡潔に解答します。これは、面接官の質問を理解して簡潔に話すことと同じです。

さらに、情報処理技術者試験の論文問題では、出題者に自分の能力や実務経験を伝えます。第3者である出題者と前提や状況を共有する。そして、論理的に課題・問題とその解決策を論述します。これは、面接官へ自分の実務経験を話すことと同じです。

以上のように、情報処理技術者試験の午後問題は面接時のコミュニケーション能力を高める手段として有用です。

論理的な思考力を証明できる

論理的な思考力は、仕事を的確に進めるために必須です。論理的というと難しいですが、簡単にいうと「読み・書き・そろばん」ができることです。当たり前のように思いますが「読み・書き・そろばん」がきちんとできる方は少ないのではないでしょうか。

これについても、情報処理技術者試験を受験することにより、身に付けることができます。

「読み」はスペシャリスト系区分の試験で身に付けることができます。データベーススペシャリスト試験の午後問題では、20ページもある問題文を2時間で読みデータモデルを作成します。また、情報セキュリティスペシャリスト試験の午後問題では、ストーリー形式の長文から状況を的確に読み取り、セキュリティの問題を指摘する必要があります。

「書き」は論文系区分の試験で身に付けることができます。特に、プロジェクトマネージャ試験、ITストラテジスト試験、システム監査技術者試験の上位3冠試験は、受験者のレベルも高いことから、作文のような論文(「したした」論文)では合格できません。「結論から書く」「根拠・理由を書く」など、論理的でなければなりません。

「そろばん」は基本情報技術者を受験すると身に付けることができます。2進数やネットワーク通信時間の計算などが出題されます。試験では電卓を使用することができないため、いかに効率的に計算するかなど、数字を扱う能力が身に付きます。

このように、スペシャリスト系区分、論文系区分、基本情報技術者試験を受験すると「読み・書き・そろばん」、すなわち論理的な思考力が身に付きます。そして、合格できた場合は論理的な思考力を証明することができます。

国が認める高度な知識を証明できる

情報処理技術者試験の高度区分は、ITスキル標準でレベル4であり、スキルの専門分野が確立した者です。試験で認定できる最高レベルの知識です。実態は、ペーパー試験であるため、学生でも勉強すれば合格できますが・・

とはいえ、試験区分の専門分野について、ある一定の知識を持っているといえます。プロジェクトマネージャ試験の合格者であれば、プロジェクト管理に関する標準的な知識を一通り知っています。例えば、WBSやEVMの意味や使い方などです。

専門分野について自分の知識を証明することは、時間の制約がある面接時には難しいといえます。しかし、情報処理技術者試験の高度区分を合格していれば、高度な知識を証明することができます。履歴書による書類選考でも、実務経験が同じなら、高度区分に合格している方が有利になるといえます。

あとがき

転職において、履歴書の資格欄に情報処理技術者試験を書くだけでは意味がないといえます。なぜなら、試験に合格していること自体に意味はないからです。官公庁の調達以外に、情報情報技術者試験の合格者が要件となることは、ほぼ無いからです。

30代からの転職では、資格自体をアピールするのではなく、取得した結果、身に付けた知識をアピールすべきと考えます。このスタンスを間違えると、資格マニアというイメージとなり、面接ではマイナスにしかならないといえます。

最後に、転職の記事を書きましたが、私自身、転職を考えているわけではないです。とはいえ、今のご時世、いつ何があるかわかりません。その時に困らないように準備しておくことが必要と考えます。

ブログを書きながら気付きましたが、システム監査技術者試験まで1ヶ月を切りました。なかなか、予定どおり勉強が進みませんが、当日は受験だけはしようと思います。

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