システム開発におけるパッケージ導入とITコンサルタントの話

どの会社でも同じかもしれませんが、取り巻く状況が良くない時ほど、経営層から「仕事のやり方を変革せよ!」などの掛け声が上がると思います。

「何かしないといけない」ということになり、IT部門では人工知能、ビックデータ、IoTなどのバズワードが活況となります。そして、システム開発のスタイルにも変革が求められ、スクラッチ開発から、パッケージ導入へのシフトが試みられます。
※オーダメイドによるシステムの開発

このような状況から、私が次に担当するプロジェクトでは、スクラッチ開発のシステムをパッケージ導入にて再構築します。なぜなら、業界標準のパッケージを採用することで、業務フローを最適化するとともに、低コストかつ短期間でシステムを提供するためです。

さらには、パッケージ導入をスムーズに進めるに、パッケージ機能に精通したITコンサルタントを雇い、一緒に仕事をします。そして、先日から、そのITコンサルタントとの打ち合わせを何度か行いました。

今回は、パッケージ開発とITコンサルタントの話として、私が仕事に取り組む中で個人的に考え感じたことをブログします。

パッケージ導入は諸刃の剣

パッケージの目的は「業務とシステムの最適化」といわれます。この最適化は、多くの企業におけるベストプラクティスを取り入れたパッケージを導入することで実現されます。

当然ながら、同じパッケージを導入した企業は、業務とシステムが似通ったものとなります。このため、パッケージが一般的な欧米では、どの企業でも同じように業務ができるため人材が流動的、かつ企業間のシステム統合が容易なため企業買収が盛んです。

一方、日本の場合は、終身雇用の制度が根強く残っていることから、欧米におけるパッケージのメリットを、企業や個人が得られないかもしれません。さらに、現場の意見が尊重され、それが競争力となっている日本の企業の場合、トップダウンで業務を変えるパッケージの弊害が大きいといえます。

また、パッケージ導入によるシステム化は、パッケージベンダーにシステムの更新を委ねることになります。業務のシステム依存度が大きい場合、パッケージベンダーに業務自体が依存することになるため、そのリスクを評価する必要もあるといえます。

スクラッチ開発のシステムでも、長く特定の開発ベンダーにシステムの更新を委ねると、その開発ベンダーしか対応できなくなるベンダーロックインという問題がありました。しかし、パッケージの場合は、いきなりベンダーロックインです。

ITコンサルタントの使い方

私はITコンサルタントという業種に良いイメージがありません。特に、今回は外資系ということで、日本の組織風土や実務慣行をないがしろにした、現実味のない提案になることを危惧しています。

とはいえ、今一緒に仕事をしているITコンサルタントのコミュニケーションやドキュメンテーションのスキルは、自分より数段上です。特にすごいと感じるスキルは、コミュニケーションです。会話において、常に結論と理由が明確です。そして、理由は瞬時に3つは語れる知識の多さには驚きます。

しかしながら、やはり外資系ということで単価が高いです。また、現行の業務やシステムには疎いので、こちらが一から説明する必要があります。まだ始まったばかりですが、IT部門の担当者としては、正直、自分たちが頑張れば良いのではと思ってしまいます。

話を戻しますが、私が考える、パッケージ導入におけるITコンサルタントの使い方は、IT部門としてパッケージ導入を強力に進めるにあたり、ユーザ部門の偉い方を納得させるための後ろ盾です。IT部門の提案には反対するユーザ部門の偉い方ほど、名の通った外資系ITコンサルタントの発言には耳を傾けるという一面があります。

あとがき

私は長年、スクラッチ開発を担当してきました。現場意見を取り込みながらシステムを開発するのは面白く、また現場で使われたときの喜びは大きいです。

とはいえ、システム開発のコストや期間はそれなりに必要となるため、経営層が求める、事業変化に柔軟に対応し、かつ迅速でタイムリーにシステムを提供するという課題を解決することができません。

パッケージ導入は、この課題を解決する手段として、有効であることは確かだといえます。しかし、パッケージ導入のデメリットも踏まえた上で、対象の業務やシステムなどを判断する必要があると考えます。

この判断は、IT部門の担当者が考える必要があり、間違ってもITコンサルタントに任せてはならないと思います。

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