ビジネスリーダーとは?関係者を巻き込み仕事を進めるスキルについて

PMP日記
この記事は約5分で読めます。

先日、ビジネスリーダーについての研修を受講しました。企業の中堅社員が、仕事を主体的に進めるための知識を学ぶ研修です。PMPの資格更新に必要なPDUも12時間分取得できました。

中堅社員を対象としていることもあり、研修のスタイルは講義が2割、グループ演習が8割でした。他業種の方と同じテーマで行うグループ演習では、新たな視点や考え方に気付くことができます。

今回は、研修を受けて得た役立ちそうな知見を、私の備忘を兼ねてブログします。ただし、有料の研修なのであまり詳細には書けませんが・・

ビジネスリーダーとは

研修の始めに講師から「この研修はイノベーションなどを目指すものではなく、日頃の業務の付加価値を高めるものです。皆さんに会社を変革するような権限はないですから」との説明がありました。

確かにそのとおりですが、年配の受講者もいたため、ちょっと失礼ではと、私は思いました。とはいえ、イノベーション研修などにありがちな現実離れした話、例えば「営業部門を変革し、顧客価値を最大化!」などと言われても立場的に困りますが・・

本題に戻ります。研修ではビジネスリーダーを「自分一人ではなく、上司や部下などの関係者を巻き込み仕事を遂行する者」と定義していました。PMPの言葉に言い換えるとプロジェクトのリーダーと言えます。

講師が言うには、多くの企業で最も必要とされているのが、ビジネスリーダーであり、その採用と育成に人事部門が躍起になっているということです。

なぜビジネスリーダーが育たないか

日本企業の特徴は年功序列でした。その後、欧米の影響を受けて成果主義が広まりました。

成果主義では自分の成果が大事です。「自分の成果になるか」が仕事の判断基準になります。これには、多くの弊害があることがわかり、現在、成果主義だけを採用している企業は少なくなりました。余談ですが、この弊害がわかりやすく書かれている本を紹介します。

ビジネスリーダーは多くの関係者を巻き込み仕事を進めなければなりません。しかし、成果主義では、自分の成果だけを求めるため、多くの関係者を巻き込み仕事を進めるビジネスリーダーが育ちません。

さらに、成果主義の組織では、上司が責任を負いたくないため、仕事がうまくいかない責任を、仕事を主体的に進めたビジネスリーダーに負わせるなどの問題もあるとのこと。

これら問題の解決するには、経営層や人事部門などが意識を変えていく必要があります。ただ「ビジネスリーダーが育たない」と愚痴る人事部門ほど、こういった組織上の問題に気付いてないケースが多いようですが・・

ビジネスリーダーとしてどうすべきか

研修では、ビジネスリーダーとしての取り組みを学びました。私が仕事で役立つと思った知見は3つです。キーワードは「仮説を立てる」「判断基準を意識する」「右腕を育てる」です。

仮説を立てる

相手が何を目的とし、何を重要と考えているか?これを知ることが関係者を巻き込む上で重要です。このために必要なことは、情報を収集することと、それを活用することです。

このとき、仮設を立て検証を繰り返すことが大事です。

仮説が相手に受け入れられたとき、相手からの信頼度が上がり味方につけることができます。さらに、相手が自分自信で気付いていないことを、仮説から提案できると、交渉において主導権をとることが容易になります。

判断基準を意識する

判断基準は物事の優先順位を判断するときに重要です。判断基準を考える際は、様々なフレームワークの視点を応用します。有名どころは経営戦略のSWOT、マーケティング・競争戦略の3C、VRIO、ファイブフォースなどがあります。このあたりの用語をさくっと学ぶのにおすすめの本は以下です。

簡単に説明すると以下のとおりです。

  • SWOT:自社の強み(S)と弱み(W)、外部の機会(O)と脅威(T)
  • 3C:市場、競合、顧客
  • VRIO:経済的価値(V)、希少性(R)、模倣困難性(I)、組織能力(O)
  • ファイブフォース:新規参入者、売り手、買い手、代替品、既存業者

例えば、マーケティング施策の優先順位を考えるときは、3CだけでなくSWOTを応用すると、自社の強みや弱みなどを、新たな判断基準の切り口として考えることができます。

また、そもそも何をもとに判断しているかという点も大事です。例えば、課題の優先順位を考えるとき、上司は部門目標、部下は難易度と、判断基準が違うことがあります。この場合、上司は部下が「やるべきことの優先順位が違う」と評価する前に、部下と判断基準を共有することが重要です。

右腕を育てる

自分一人では仕事はできません。ビジネスリーダーは役職や立場によって多くの部下を持ちます。右腕を育てるというのは、多くの部下の中で信頼のおける部下を数人育成することです。

なぜなら、全員を育てるのは難しいからです。有能かつ自分と相性の合う部下を選ぶ必要があります。これは一朝一夕ではできないので、常に探し育成していく必要があります。自分がより大きな仕事にチャレンジできるように、今の自分の仕事を任せされる分身になるようにです。

まとめ

ビジネスリーダーとは「自分一人ではなく、上司や部下などの関係者を巻き込み仕事を遂行する者」と定義されています。この知識・スキルは実務経験を通してしか身に付けることができないと言えます。

しかしながら、学習すべき技術があると私は考えます。コーチングやファシリティーションなどの知識・スキルです。このため、ビジネスリーダーを目指す方は、これら技術を少しずつ身に付けることをおすすめします。

最後に、私が読んで役に立ったファシリテーションの本を紹介します。実例が多く、また、苦手な相手や扱いにくい部下への対応なども書かれており実践的です。

コメント

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.