情報処理安全確保支援士 試験の難易度が低くなると考える理由

本日より情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験の申し込み受付が開始されます。ということで、情報処理推進機構(以下「IPA」)のサイトを確認していたところ、情報処理安全確保支援士試験に関する気になる記述を見つけました。

(IPAサイト抜粋引用)

なんと「2020年に3万人の登録を目指します」ということです。私は以前の記事で難易度が高くなると書きましたが、これを前提にすると話が変わります。なぜなら、3万人の登録ということは、試験合格者はそれ以上の人数を確保しなければならないためです。
情報処理安全確保支援士 初回試験の難易度が高くなると考える理由 今回は、この件について、難易度が低くなるという逆の仮説を立て、検証してみました。あくまでも個人的な見解なので、参考程度に読んで下さい。

情報処理安全確保支援士の登録状況

情報処理安全確保支援士の登録状況を少しリマインドします。昨年11月頃に公開されたITproの記事によると、みなし合格となる情報セキュリティスペシャリストとテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)の登録者は、この時点で400人程度ということです。
「メリットが見えない」、盛り上がり欠ける情報処理安全確保支援士
この2試験の合格者は約46,000人なので、この時点の登録者は0.9%程度です。3年で15万円の講習費用が高いということで、様子見の方も相当数いると思いますが、最終的なみなし合格者の登録を1割と仮定するとざくっと5,000人です。ITproや試験合格者のブログを見ると、1割の登録はかなり希望的観測と考えますが・・

目指す目標を達成するために必要な合格者数

情報処理安全確保支援士試験は2017年4月より始まります。「2020年に3万人の登録を目指します」というターゲットは、2020年の夏季オリンピックのためと言われています。そうすると、2017年4月春期から2019年10月秋期までの計6回の試験で、みなし合格者を引いた約25,000人の試験合格者が最低限必要となります。
※2020年春期は合格発表の時期からすると登録が間に合わない

試験合格者が全員が登録すると仮定すると

1回の試験で約4,200人を試験に合格させないと目標は達成できません。現行の情報セキュリティスペシャリスト試験と受験者数が同様とすると、1回の試験当たりの受験者数は約3万人です。そうすると合格率は14%程度となります。

この場合、合格率は現行の情報セキュリティスペシャリスト試験とほぼ同じです。難易度もほぼ同じと考えて良いかもしれません。

試験合格者の登録が少ないと・・

例えば、登録者数が試験合格者の約半数に留まると仮定すると、1回の試験で約8,400人を試験に合格させないと目標は達成できません。この場合、合格率は28%程度となります。

みなし合格者と同様の1割程度と考えると、1回の試験で42,000人を試験に合格させないとダメです。この場合、合格率は140%という驚き?の数字となります。

そもそも受験者が減ると

受験者が減ると、当然ながら試験合格者も減ります。その場合、目標を達成するためには、さらに合格率を高くしなければなりません・・・

難易度は低くなるのか?

みなし合格者は、移行措置の期限が決まっていることや、過去に合格した資格をリニューアルできるということで、登録に動いた方が一定数いたと思います。

しかし、情報処理安全確保支援士試験の合格者は、今のところ登録の期限はありません。このため、3年で15万円という講習費用を考えると、会社の指示などで必要となったときに、会社の負担で登録すれば良いと考える方が多いのではないでしょうか。

とすると、試験合格者のほとんどが登録しないという可能性があります。受験者全員を合格させても足らないなどという事態が想定されます。ここで、IPAが目標を達成しようと動いた場合、その合格率は年を追うごとに高くなり、難易度が低くなると言えます。

あとがき

この記事を書いていると、色々な疑問が湧いてきました。そもそも目標を達成したら2020年に何がうれしいのか。

さらには、3万人の情報処理安全確保支援士を雇用するサイバーセキュリティの仕事があるのか?もしかすると、登録した情報処理安全確保支援士が、2020年にサイバーセキュリティとは全く関係のない仕事をしているという、笑えない話があるかもしれません。

ということで、情報処理安全確保支援士試験の難易度が低くなると考える理由をブログしました。試験の受験を考えられている方の参考になればと思います。

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