ベテラン技術者が陥りがちな伝わらない説明について

PMP日記
この記事は約3分で読めます。

システム開発プロジェクトの現場では、日々問題が発生します。状況によっては、ユーザ部門の担当者へ説明しなければならないことがあります。

IT部門がシステム開発をITベンダに請負契約で委託している場合、この説明をITベンダの技術者に行わせることがあります。しかし、ユーザ部門の担当者はシステムに詳しくないため、技術者の説明が「伝わらない」ということがあります。

その理由を考えたところ、私はベテラン技術者ほど、伝わらない説明をするケースが多いことに気付きました。

今回は、かなり昔ですが、私が携わったプロジェクトの経験を踏まえ、ベテラン技術者が陥りがちな伝わらない説明についてブログします。

伝わらない理由

指摘されない

ベテラン技術者はシステムの技術に詳しく経験も豊富です。このため、ユーザ部門の担当者が遠慮して、わからないと指摘することが少なく、自分の説明が「伝わらない」ということに気付くことができません。

このため、若手の頃に指摘されたが、その時に改善しなかったベテラン技術者の説明は「伝わらない」ままとなります。さらに、ベテランという立場からプライドが高いため、理解できない相手が悪いと考えることもあります。

前提知識の違い

システムの問題はIT技術の複雑な仕組みに起因することが多いです。ベテラン技術者は問題に詳しく、理解に必要な前提知識を持っています。一方、ユーザ部門の担当者は前提知識が十分ではありません。

このことを理解していないベテラン技術者は、延々と複雑な仕組みを説明し、最後の最後に大事な影響範囲や解決の目途を話します。しかし、話が長いと相手はいつ終わるかだけを気にしており、最後の大事な話を聞いていません。

ベテラン技術者は全て説明した後に、相手から「で、結局いつ解決するの?」などと聞かれます。この手のベテラン技術者は「もう一度言いますが」「前にも言いましたが」という前置きが口癖です。

いかに「伝わる」ようにするか

プロジェクトマネージャからベテラン技術者へ「伝わらない」とダイレクトに指摘するのは避けた方が良いです。なぜなら、技術的な問題はベテラン技術者に任せるしかないためです。否定されたと感じ、やる気をなくしたら大変です。

そのため、ベテラン技術者に説明をしてもらう時に、ユーザ部門の担当者にとって大事な話を先に話すように誘導します。前述のケースでは「まず、影響範囲と解決の目途を説明ください」と振ります。

もし、仕組みについて質問があった場合は、ベテラン技術者の本領発揮です。しっかりと説明してもらいましょう。

 あとがき

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があります。仕事をする中で、人を見ることにより気付くことがたくさんあります。

プロジェクトマネージャは、特に人を見る目についてアンテナを高くし、良いところ積極的に真似て、悪いところは自分もそうではないかと注意する姿勢が大事だと考えます。

ちなみに、私は今でも上司に説明がわからないと指摘されることがあります。今回の記事は技術者について書きましたが、どの仕事でも同じかもしれませんね。

コメント

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.