情報処理技術者試験をPDCAサイクルで考えてみた

情報処理技術者
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仕事の進め方として、新入社員の頃にPDCAサイクルを学びました。システム開発においてPDCAサイクルは重要です。

情報処理技術者試験でスキルアップを考えるなら、PDCAサイクルを意識することをお勧めします。

ということで、今回は情報処理技術者試験とPDCAサイクルについてブログします。あくまで、個人的な意見なので参考程度に読んで下さい。

PDCAサイクルとは?

説明するまでもないかと思いますが、PDCAサイクルはPlan・Do・Check・Actionの頭文字を並べたものです。

Plan:計画を立てる
Do:実行する
Check:評価する
Action:改善する

情報処理技術者試験とPDCAサイクル

情報処理技術者試験はシステム開発において、PDCAサイクルをスムーズに進めるためのスキルを試験区分で体系化しています。

Plan:計画を立てる

プロジェクトマネージャ試験で計画のスキルを学ぶことができます。

IPAの説明は次のとおり。

プロジェクト全体の意思決定を実行し、品質・コスト・納期に全責任をもち、前提・制約条件の中でプロジェクトを確実に成功に導き、プロジェクトメンバを成長させるマネージャを目指す方に最適です。

実行、管理というフェーズでの役割も重要ですが、プロジェクトマネージャに求められる最も重要な役割は、プロジェクトの計画を立てることだと言えます。なぜなら、計画のミスは実行フェーズで挽回することが困難なためです。

Do:実行する

システムアーキテクト試験でシステム設計のスキルを学ぶことができます。

IPAの説明は次のとおり。

システム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニアを目指す方に最適です。

ユーザの曖昧な要求をシステム要件として整理します。そして、システム要件を実現するシステムアーキテクチャを選定し、実装方針を策定します。

なお、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの要素技術はスペシャリストと連携します。実装は応用情報技術者や基本情報技術者へ指示します。

Check:評価する

システム監査技術者試験でシステムを評価するスキルを学ぶことができます。

IPAの説明は次のとおり。

情報システムを監視し、リスクとコントロールを評価することによって、組織体の情報システムの適切な活用を促進し、ITガバナンス向上やコンプライアンス確保に貢献できる監査人や情報システム責任者などを目指す方に最適です。

第3者の立場で、システム管理基準に基づき信頼性、安全性、効率性を監査します。これを適正に実施するためには幅広い知識が必要とされます。このため、プロジェクトマネージャおよびシステムアーキテクトなどのスキルが前提となります。

Action:改善する

ITストラテジスト試験で業務とシステムを改善するスキルを学ぶことができます。

IPAの説明は次のとおり。

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

経営戦略に基づき、現状とあるべき姿のギャップを捉え、業務とシステムの改善を提案します。システム監査技術者と同様に、プロジェクトマネージャおよびシステムアーキテクトなどのスキルが前提となります。

PDCAを意識したスキルアップ

「Plan」のプロジェクトマネージャ試験、「Do」のシステムアーキテクト試験、「Check」のシステム監査技術者試験、「Action」のITストラテジスト試験の勉強をすると、システム開発のPDCAをバランス良く習得できます。

ただし、スキルアップの取り組み方は、20代の若手と30代以降のベテランで異なると私は考えます。

20代の若手

まずは、システムアーキテクト試験を受験することをお勧めします。ただし、これと並行して、スペシャリスト系試験を受験し1つは合格しておいた方が良いです。忍耐と暗記力が必要なスペシャリスト系試験は30代になると勉強するのが苦痛になるからです。

これら試験に合格できた方は実務に注力してください。焦って管理者やコンサルタントの経験を問われる、プロジェクトマネージャ試験、システム監査技術者試験、およびITストラテジスト試験を受験するのは非効率です。経験不足のため空想論文になることや、試験の為の勉強となり余計な時間がかかります。

余談ですが、私は以前、ITストラテジスト試験など複数区分を名刺に記載した、若いベンダ担当者と仕事をしたことがあります。何度か打ち合わせしましたが、期待はずれでした。やはり、上位資格は実務に裏付けられた経験がなければ価値がないと思います。

30代以降のベテラン

プロジェクトマネージャ試験、システム監査技術者試験、ITストラテジスト試験を受験することをお勧めします。この3つの試験区分だけ捉えるとPDSサイクルとも言えます。

Plan:計画を立てる
Do:実行する
See:統制する

この場合、「Plan」がITストラテジスト試験、「Do」がプロジェクトマネージャ試験、「See」がシステム監査技術者試験といえます。まさに、システム開発における超上流工程の3冠資格と言えるのではないでしょうか。

この3つの試験区分は難関と言われますが、実務経験を第3者にわかりやすく伝えるだけです。20代からしっかりとした実務経験を積んだ方には、それほど難しいものではないと考えます。

ただし、30代以降は人事評価や転職市場で、実務経験が重視される傾向にあるため、合格すること自体のメリットは少ないと言えます。とはいえ、勉強で得た知識が役立つことは間違いないです。実務経験を補完する、および知識の幅を広げるためにチャレンジする価値はあります。

あとがき

私は25歳で情報セキュリティアドミニストレータ試験、31歳でデータベーススペシャリスト試験、36歳でプロジェクトマネージャ試験に合格しました。今回の記事を書きながら、取りこぼしたシステムアーキテクト試験を今年受験するか思案中です。

これから情報処理技術者試験をスキルアップとして受験される方は、一つの考え方として、今回の記事を参考にしていただければと思います。

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