情報処理安全確保支援士 初回試験の難易度が高くなると考える理由

11月21日より情報処理推進機構(以下「IPA」)のホームページに、平成29年度春期情報処理技術者試験の案内が掲載されました。今回の目玉は、情報処理安全確保支援士(以下「支援士」)の初回試験ではないでしょうか。情報処理技術者試験の初回試験は合格率が高い傾向にあるため、ネット上では「初回試験がねらい目」などという噂がながれています。しかし、私は今回の初回試験の難易度は高くなると予想します。

難易度が高くなる理由は、受験者層の変化と資格価値の維持にあると考えます。今回は、この理由についてブログします。

受験者層の変化

IPAの統計資料によると、高度区分の中で現行情報セキュリティスペシャリスト試験(以下「セキュスペ試験」)は学生の受験者が断トツに多いです。この背景には、大学や専門学校において、高度区分の初受験にセキュスペ試験を推奨していることがあります。さらに、社会人は情報産業以外の受験割合が高いことから、下位試験である応用情報技術者などを取得していない受験者が相当数いると推察されます。

では、これら受験者は支援士を受験するでしょうか?私は受験しないと思います。なぜなら、支援士は士業登録を前提としており、自己研鑽による取得のメリットが見えないからです。名称独占、講習受講、コミュニティ参加は全て登録することが前提です。

一方、野○総研やラ○クなど専門企業の一部は、社員に取得を推奨する動きがあるようです。なぜなら、国や公共団体からの案件を狙うコンサルティングファームやSI企業にとって、この制度は他と差別化するための有効な手段となる可能性があるためです。これまでセキュスペ試験に見向きもしなかった本職の受験者が増えると予想されます。

また、情報セキュリティマネジメント試験(以下「セキュマネ試験」)と同様に、他の高度区分を合格している猛者が物珍しさに多数受験する構図も想定されます。特に、みなし合格者の対象外にされた、情報セキュリティアドミニストレータはリベンジするのではないでしょうか。

結論、学生や他業種の受験者が減り、専門企業の技術者や高度区分持ちの受験者が増えると想定されます。すなわち、受験者層のレベルは一気に上がると考えます。

資格価値の維持

セキュマネ試験の初回合格率は88%でした。ITスキル標準でレベル2であり基本情報技術者と同格の位置付けですが、現在そう思っている人は少ないと思います。巷では、基礎理論が出題されないため、社会人にとってITパスポートより簡単という話をよく聞きます。情報セキュリティを世間に広める意味では、セキュマネ試験に意義があると言えますが、国家試験としての資格価値は暴落したのではないでしょうか。やはり、合格率は資格の価値として重要なファクターです。

IPAは、支援士をセキュスペ試験と同等レベルであると発表しています。合格基準は6割以上の得点なので、前述のとおり受験者層のレベルが上がると合格率は高くなります。まさか、88%まではいかないと思いますが、セキュマネ試験とよく似た状況になるかもしれません。

合格率が高くなり、支援士の登録候補者が増えることはIPAにとって良いことですが、その反面、資格の価値を考えるとどうなのか?もしかすると、支援士はITスキル標準のレベル3、すなわちセキュマネ試験のレベル2とセキュスペ試験のレベル4の中間として揶揄されるかもしれません。私は、能力認定のセキュスペ試験より簡単というイメージは絶対に避けなければならないと思います。仮にも士業、威厳と信用が大事な資格なので・・・

まとめ

難易度が高くなると考える理由を2つ挙げました。支援士は記述形式であるため、最終的にはIPAのさじ加減により合格率は左右されます。ただ、初回試験の合格率が高くなったとしても、受験者層の変化を勘案すると一概に簡単になったとは言えないと考えます。もし、合格率がセキュスペ試験と同程度になった場合は、かなり難化したと考えて良いかもしれません・・・

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